〈林〉LTタチウオ釣り教室を開催いたしました!
一昔前以上は、主に晩秋から冬の釣ものだったタチウオですが、ライトタックルの普及と時を同じくし、現在では初夏から楽しむことができ、「夏タチ」の愛称で親しまれ、梅雨明け前より多くのファンが狙い始めます。そんな夏タチを狙って7月27日(日)、タチウオ釣り教室を浦安の吉久さんで開催いたしました。
当日お集まりいただいたのは22名。いつも本当に多くの方々にご参加いただき、ありがたい限りです。
出船前には恒例のレクチャーを行います。タチウオ釣りの変遷、ルアー釣り、エサ釣りに適したタックル、それぞれの利点、特徴、釣り方を述べた後、湾フグ釣りで好意にしている大澤船長が舵を握り出船となりました。ちなみに当日僕が用意したタックルは、ジグなどのルアー用にリーディング 64 MH-190にジリオンPEスペシャル100H、エサ釣り用にリーディング 73 MH-200にミリオネア100Lをセッティング、ラインはどちらもハイパーメガセンサーの0.8号、リーダーはフロロの5~6号です。
レクチャーの後定刻に出船しましたが、当日は南風がやや強く、それに向かって行航行する船上には心地良過ぎる程の風が吹き、暑い日差しの中、やや揺れはするものの快適にボイントに向かうことができました。ポイントは第二海堡北側のエリアで、砂地がなだらかに続き、中ノ瀬航路に落ち込むまでの緩やかなかけ上がりです。
ポイントに到着すると、そこには既に20艘を超えるタチウオ船が集まっていて、人気の程を窺わせます!
船団にスローで近づく大澤船長。前方と左右、魚探とを睨みながらユックリ航行していると、待っていた船体を震わすリバースギアの音! 直後の開始の合図と共に皆さん一斉に仕掛けを投げ入れます。
船長の指示ダナは10~15mより上。そこを狙っていると小型ながら、タチウオがあちらこちらで顔を出します。朝一番はルアーもエサも有利なショートピッチ(シャクリ)、それも「30cm位シャープにシャクっては止める」に分があるようで、割と高活性=早い動きに反応 しているようでした。しかし、小一時間もすると活性は低下し、シャクリのバリエーションを変えてもアタリが出難い様相になっていきました。
こんな時合に早い動きは禁物で、ユックリ、ジックリりとエサを見せ、ついつい手が出てしまう(口で咥えてしまう)速度で誘います。ご参加の皆さまにも、食い渋り時の対応のいくつかを実演させていただいたり、そんなときの仕掛けの工夫であるとかをお話しさせていただきました。
途中、僕も竿を携え船中を回ってみます。すると、右舷舳3番の川野さん「いや~、渋いっすねぇ~ こんなときはりょう「先生」は(あえてこんなときだけ「さん」では無しに「先生」とプレッシャーをかけられ・・・苦笑)、どうやって釣るんですか?」との問い掛けに、ではと竿を出してみました。そして30秒でアタリを出し・・・
1分後にはこの通り! 渋い時の攻略法、上手くできました(内心ドキドキですが・苦笑)
ムードメーカーの川野さん、いつも試練をお与えいただきありがとうございます(笑)
後半は水深のあるポイントに移動し、40mの底から15mを探ります。このポイントでまたタチウオの活性が復活! ショートピッチにも果敢にアタックしてくるよう
なりました!!
これは当日の最大魚! 指5本で軽くメーター越えでした!! 三上さん、おめでとうございます!!
今回は僕の小学3年生の息子も乗船しました。前半は「眠い・・」とキャビンで寝ていましたが、後半奮起し、最後の最後で1匹のタチウオを釣り上げました!
大人と比べたらまだまだ非力ですが、ダイワの最新タックルで「重い重い」と嬉しそうに、40mの底からタチウオを巻き上げていました(ドヤ顔・笑)
終ってみれば、一番釣った方で30本近くでしょうか。活性の変遷にいち早く追従し、その術をご自分のモノにされた方は皆20本近く釣られていたのではないでしょうか。これからピークを迎える夏タチ、今年も楽しめそうです!!
追記
以前から釣り教室でお知り合いになった方々より、「タチウオ釣り教室は開催しないのですか?」との、たいへんありがたい問いかけをいただいていました。それにお応えする形で今回の釣り教室開催となりました。個人的にタチウオ釣りは以前かなり傾注していて、束釣りは2回、年間1000本釣った年もあり、今でもたまに仲間と釣行しています。また、釣り教室開催は今回で25回目となり、延べ人数で(仕掛け教室は別)は572名のご参加をいただいております。これからもご要望がある限り、「楽しく、楽しく、真剣な釣り教室」を続けて行きたいと思っております。
おまけ
当日夜は、バケツに入れる前にエラブタを切って印を付けておいた息子の釣ったタチウオで舌鼓。「僕の釣ったタチウオ、おいしいでしょ? ねぇ、おいしいっ?」の問いかけに、何度も頷き目を細め、つい杯を重ねてしまう釣り好きの親バカでした・・・