アングラー:林 良一


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2014.7.22

〈林〉テクニカルな夏タチでした

7月21日(月・祝)、タチウオを狙いに浦安の吉久さんに行ってきました。開幕当初は水深も深く中~大型だった夏タチですが、先日より水深も浅くなり表層でもヒットする典型的な夏タチバターンになってきたようで、月末27日(日)のタチウオ釣り教室の前に様子をみてきました。

当日はタチウオ人気で2艘出し、皆さん逸る心を抑えながら準備に余念がありません(奥の2艘)。

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当日のタックルは、ジグなどのルアー用にリーディング 64 MH-190にジリオンPEスペシャル100H、エサ釣り用にリーディング 73 MH-200にミリオネア100Lをセッティング、ラインはどちらもハイパーメガセンサーの0.8号、リーダーはフロロの5~6号です。

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僕は、ルアーを引くときは右手でリールを巻くので右ハンドル。反対にエサ釣りでは、右手で竿の操作をするので左ハンドルです。

さて、水深、食いダナ共に浅い夏タチですが、当日はポイント到着直後に一番潮が効く時間で、活性の良いことを想定して朝一番はスイミング系を中心としたスピードジグの60gを中心にアシストフックを付けて、別にソフトルアー系も用意します。エサ釣りでは、改造した名古屋テンビンに、オモリとしてドラゴンシンカーTGの25~50号を用意しました。

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二十数名を乗せ満船の船は、第二海堡北側のポイントに向いますが、既に30艘位のタチウオ船が集結していて、その人気を窺わせます!

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最初は作戦通りにジグを投げ、数秒待ってから、弱ってフラフラしたベイトフィッシュを演出する、スロー気味のショートピッチで様子をみます。しかし、十投近くして無反応・・・。その間船中指二本程度のタチウオが数尾あがります。ではと、ソフトルアー系にチェンジしてまた、デッドスローで十投近くしますが、またもや無反応・・・、でしたが、回収直前に水面でバイト! しかしフッキングには至りませんでした。

ここまでで分かったこと、推測でることは「船中で上がる型は指二本の小型。船団は固まり加減なので、そこそこ良い反応はある。しかし活性が低く、ルアーを追わない?」といった事でエサ釣りにチェンジし小刻みにシャクリを入れエサをアピールし、リアクション=反射でタチウオにまずエサに噛み付かせ、小型タチウの事、それからリーディング 73-MH の穂持ち部分のたおやかな反発を使いながら、身エサを噛みながら摂餌する時間を与えます。すると、「モソッ」とか「フワッ」とした手感度アタリが小さな「コツコツ」に変り、その後重さを感じたところがアワセどころで、今度はマゴチの固い口をも貫く粘りのある胴でフッキングさせます。

ただ、シャクリに付いてきたのは小一時間位、その後はデッドスローで誘い上げ、モタレ=タチウオがエサの端を咥えた重さの変化 を感じたらストップ! その場で食い込ませ、本アタリに持ち込みました。

ハリはD-MAXタチウオのスピードとマルチを持ちこみ、最初は2/0で様子をみましたが、タチウオの型を鑑み1/0にして正解、歴然と本アタリが増えだしました。また、下船後に、やはりタチウオに乗られていたダイワの村田さんは、「ハリは1/0で釣っていたのですが、1まで落としてみたところ、指二本の小型でも、ハリを飲み込まれました」と、貴重な情報をいただきました。

また、僕はタチウオのエサ釣りの時、トリガーの前に小指を持ってくるゼロテン・パーミングで、高剛性マシンカットのミリオネアのボディー前部に親指を掛けることで、アワセた直後にもリールごと竿をしっかりとホールドでき、トルクフルなタチウオの引きにも全く不安はありません。

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中盤、日が高くなるに従って活性が落ち、アタリが減って行きましたが、ここからが、この食い渋りがタチウオ釣りの面白味の一つで、船中誰も釣っていない時間帯に連荘することもある術があったりするものです。僕は当日、潮がほとんど効いていなかったこともあり、穂先はこの位しか曲がらないようオモリをかなり軽くし、穂先にAGSを配していて、エサを食い込む時の違和感を軽減でき、なおかつ食い込みを促す穂持ちの反発をより軽度の荷重から生かせる工夫をしてみました。

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ただ、オモリは25号までしか手持ちが無かったもので、フックを取った60g(16号相当)のジグをオモリの代わりにし、活性が落ちて行くタチウオの食いに対応、最後までポツリポツリと数を重ねられたのでした。(※当日は大舳の釣り座、潮が効かないことで試しました。オマツリは無かったのでしばらく釣り続けましたが、本来はオモリ号数は船長の指示に従ってください。)

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終ってみれば、細いのばかりで14本、TOPに1本及びませんでした・・・(苦笑)

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今回は、最新のリーディングの絶妙な穂先~穂持ちの調子、ミリオネアの性能に助けられた釣行でした。

この夏、タチウオの群れは濃そうな感触、一たびスイッチが入ると束釣りなどのチャンスがあるかも知れません! そして、前記のオモリ号数の他、渋い時の攻略法、逆に高活性で数を伸ばす攻略方は色々とあります。 タチウオ釣り教室ご参加の皆さま、よろしくお願いいたします。