〈林〉電動LTタチウオ・釣場速報さん取材
先週釣場速報の石垣記者より、「りょうさん、週末辺りタチウオどうですか? シーボーグ150を使いラインを1号位にして、オモリを軽くしてやりたいんですよ!」との連絡をいただきました。好きな釣り物の1つでもあるタチウオ、もちろん快諾させていただき、その後宮澤さんに連絡を取ってみると、なんと宮澤さんも同日タチウオ釣行を考えているとのことで、石垣さん、宮澤さん、僕が早朝のつり幸さんで待ち合わせをする段取りとなり、12月21日(土)船上の人となりました。
【今回使用したタックル】
ロッド:極鋭ギア M-240 宮澤さんは同 M-180と 極鋭ゲームを使用
リール:シーボーグ 150J バッテリー :コードレス・スーパーリチウム +BMエア コード
ライン:UVFハイパーメガセンサー 1号 0.8号 リーダーとして、フロロ6号を2m
ハリ:D-MAXタチウオ マルチ 1・1/0・2/0 スピード 2・1・1/0 ハリス:フロロ5号 3m
シンカー:ドラゴンシンカー TG 40・50・60号
テンビン:改造名古屋テンビン
※注意:ライン3~4号、オモリ80~100号などのタチウオタックルの船に便乗の場合、事前に船宿さんにライトタックルの旨を伝え了承をいただき、当日は周囲の方とラインが同じ立ち方をするようオモリの号数を調整することを心掛けて下さい。
さて、航程1時間位の観音崎沖、正確には第3海塁の南側、走水沖の水深70m前後に到着すると、そこには既にタチウオの船団が形成されていて、その数は20艘以上はありタチウオ人気が窺えます! 早速開始の合図、一気に70m下の海底に仕掛けを送り込みます。すぐに根掛り防止の為1m以上底を切り、「大きく誘ってみてくださ~い !」との船長のアナウンス通り、1~1.5m位竿をシャクた後ステイ、これを底から10m位まで繰り返します。
数回繰り返していると、シャクッてステイした直後に、竿先に「ツン」と、タチウオがエサを咥えたアタリが出ました! ここからがタチウオ釣りの面白いところで、ジグで釣っている時など、ジグの胴中を目指してバイトしてくるこが多いタチウオのこと、魚の切り身エサの、ハリから下がった「タラシ」部分を下から襲って咥えているかも知れず、その状態でアワセてもエサが切れるだけでハリ掛かりには至りません・・・
ではとうするか!? 「タチウオの重さを感じられる速度でユックリと聞き上げる」ようにするのですが、具体的には前記のように、アタリが出た竿位置から上へは聞き上げられないので、ラインのマーカーを同じ位置にしながら(このときばかりは手巻きで)素早くラインを巻き込み、竿を下方30度位の角度にしてからユックリと聞き上げて行きます。途中「コツコツ」とか「ゴソッ」など、ついアワセてしまうようなアタリが出ますが、ここでもアワセを入れてもハリ掛かりに至らない場合が多いようです。また、時折エサを離してしまい、竿先がフッと戻ってしまうことがありヒヤリとさせられることがあるのですが、気にせず誘い上げてくるか、その場でステイ→聞き上げ、その場で小さくシェイク→聞き上げのどれかで、かなりの低活性でない限り再度アタリが蘇ります。
もちろんひったくるようなアタリ=ハリ掛かりもまれにありますが、聞き上げは短い時で50cm~1m、普通でも5m位、長い時で2~30m後に、ハリ先が口中に触れる本アタリが訪れるのを粘り強く待ちます。
「本アタリ」とは、聞き上げながら食いを促しているとき、前記のようなアタリではなく、竿の胴中近くまで曲り込ませるような、かなりの重さのあるしっかりとしたアタリが出たらJOGパワーレバーをON! JOGアワセを入れ、時折トルクフルな抵抗をみせるタチウオの引きを楽しみながら、一気に60m近くを引き揚げます。
先程のアタリから掛けるまで「駆け引き」がタチウオ釣りの一つの醍醐味となりますが、当日使った極鋭ギアは「鋭敏3段変則調子」で、「前アタリから本アタリまでを楽しむ釣り」には最適と、再度実感いたしました。「再度」というのは、去年の冬タチウオでも、ヒラメでも使っていて、オモリを背負った時は9:1~8:1調子、アタリを弾かず=エサを離さず7:3調子辺りで食い込ませ、JOGパワーレバーONで粘りのある5:5調子となり、まさに「前アタリから強烈な引きまでを1本で担ってくれる銘竿」と言えるのではないかと思っています。
宮澤さんも軽快に電動ライトタックル・タチウオを楽しんでいます! 当日はこれは小型の方で、指5本サイズが結構混じりました。
途中、吉久さんのタチウオ船を担当している大澤の船がこちらに近づいてきました。彼に手を振り挨拶をすると、帰港後にこんな写真が届きました。
他船なのに写真を撮って送ってくれるなんて・・・、これには喜びと驚きでした。大澤船長ありがとうございました! また乗りに行きますね!!
さて、当日は朝一は高活性でしたが、日が高くなるにつれて活性が低下、終盤潮かわり後にまた活性が上がりましたが、前半と後半では、全くと言っていいほど食いパターンが変わっていました。この辺りの誘いの変え方、ハリの選択などの攻略法、はたまた100号オモリと50号ドラゴンシンカーTGの落下速度など、12月27日(金)発売の釣場速報誌に石垣さんがバッチリ書いてくれるのではと思っております。
宮澤さん、石垣さん、お疲れ様でした。宮澤さんの当日の宮澤さんの個人ブログ記事。
今年は夏に1度、ジグで夏タチを楽しみましたが、水深がグッと落ちた冬立ちも、釣種、食味とも魅力のターゲットだと思います。「宙でのヒラメ釣りのやり取りのような」冬タチ。この冬もう1度位楽しみたいと思っています。