〈林〉DKO強化合宿・1日目
予てから9月21日(土)、22日(日)の両日に1泊で予定していたDKO強化合宿。場所はDKOの開催地となる久比里、巳之助丸さんからの出船です。今回は、僕にとっては約2年間行ってきた釣り教室の集大成とも言え、その釣り教室でお知り合いになった方々から自発的に持ち上がった今回の合宿、講師を務めさせていただく僕も数日前から気持ちが高まるのでした。
初日のご参加は21名。参加者の1人井上さんより、海上安全と大漁を祈願する御守りをいただき、ここでまたテンションアップ! この2日間に期待は高まるのでした!!
今回2日間とも親方船長の船。初日の釣り座は先着順で、四隅に入るのも良し、あえて潮裏に入るも良しで、翌日に繋がる何かを見出す釣りとなります。出船前に皆さまには舳部分にお集まりいただき、DKO決戦の場となる竹岡沖の特長、予想できうる攻略方など、この合宿の意味も含めてお伝えした後出船となりました。
航程20数分の竹岡沖に到着してみると、TKBで出船した一昨日とはことなり、潮色がかなり濁ってしまっており、目でエサを探すカワハギのこと、ちょっと苦戦する予感がします・・・
開始してしばらく舳で様子を窺いますが、外道からのアタリも遠いようです・・・。そこで、潮色を鑑み、濁り潮の中でもアピール度の高いと言われているゴールド系や夜光系のオモリ、集寄、ケミホタルなどを試してみることをお伝えし、船内を数巡した後、僕も皆さんの間から竿を出してみます。そこで感じたのは、エサの吸い込みの悪さで、ゼロテンションではアタリも小さく、掛けてもクチビルに浅く掛かっているようで、リールを数回巻くとバラシてしまい、かといって、吸い込ませようとするとツルテンにされる展開で、アタリも遠く苦戦します。でも皆さんは、ワイドフックでショートハリスで掛けに行く釣りをしたり、投げてはサビキを繰り返し、食う間と誘いを繰り返しながら、やや不機嫌なカワハギの注意を引き掛けて行きます。
そんな中、御守りが効いたのか井上さん、生涯初のトリプル達成! おめでとうございます!!
午後から潮がかわり、ややアタリも増えだしますが、厳しい展開には変わりはなく、幹糸を張る、緩めるを繰り返し誘う中で、その「張る」が聞きアワセになるような、ハリ先部分がカワハギの口に当たった瞬間に仕掛けをずらし掛ける釣り方が良かったようでした。
初日はトップ25枚、平均13.6枚の釣果でした。
下船後は初日のみ参加の方と別れた後、予約しておいた宿に向かい、大浴場で汗を流し夕食を取った後、合宿の裏メインである反省会を行いました。
反省会は和室8畳2間の襖を取り去りお膳を突き合せ、軽く1杯呑りながら19時より開始、今日の釣れ方の変遷の解説後、僕の今までのカワハギ釣りの経験から、DKOを勝ち抜くのに効果的なお話しをしばらくさせていただき、質疑応答の後、「DKOでは皆さん同士がライバルとなりえることがありますが、今宵ばかりはそこのところよりも、こうしてお集まりいただいたのですから」と今日の竿頭から5位までの方に効果的であった釣り方、なぜその釣り方に至ったのか、仕掛けやハリなどを詳しく解説いただきました。
いつもは「楽しく、楽しく、真剣に!」の釣り教室も、今回は反省会も含め「真剣に、真剣に!」で、皆さんの表情から窺い知れるように、「明日の釣りに何か一つでもプラスになれば」と(本当に)真面目な反省会は続いていきます。終盤は釣り歴など
自己紹介をお1人づつしていただきましたが、多くの皆さんが「りょうさんとは・・・」から言葉を発していただき、たいへん嬉しく感じましが、「僕を通じて皆さんがお知り合いになっていただき、たいへん嬉しく思います。そして、釣り教室でお知り合いにになった個々の皆さんで連れだっての釣行などもあったり、こういった場の有効性をすごく感じています。ただ、大会においては皆さんお1人で奮闘しなければならず、そういった意味からも、僕ができるのは応援だけで、実際に釣るのは皆さんです」と、3時間に渡る反省会を締めくくり、その後は仕掛けを作る方、飲みながらの釣り談義に興じる方など、また明日の展開に胸を膨らませての夜でした・・・・
次の「DKO強化合宿・2日目」に続きます。