アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2013.4.26

〈林〉ESSって?

先日、フィシングショーでDAIWAのブースに立たせていただいた折、担当の方より「林さんは船竿の説明をお願いします。それも、得意としているカワハギ、マルイカなど、林さんの感じるインプレッション的な説明等をお願いいたします」とのことでした。タックルの進化が目覚ましい昨今、ご来場いただくお客様の知識の方が豊富で、説明員がシドロモドロではと思い、「DAIWA FISHIG TACKLE CATALOG 2013」を開き、普段あまり目を通さない所から読み始めました。

大抵カタログを開くと、興味のある≒手に入れたい≒新製品のページに目がいくことかと思います。AGS搭載の竿、ザイオンを素材としたスマックなど、聞きなれた名称は既に耳から頭に入っていて、カタログを読むことは、復習するといった行為となる訳です。

カタログでは、カテゴリー別にリール、ロッドなどとページが分かれているのですが、例えばロッドの最前ページでは、竿を構成するガイド、チタン、カーボン繊維の巻き方、カーボン繊維の密度等々、1本の竿を構成する各論に分かれて解説されていて、そこを熟知することで、その竿の本当のポテンシャルが頭の中に焼き付けらます。

AGS=エアー・ガイド・システムはご存知のように、ガイドのフレームを軽量、高剛性のカーボン製にすることにより、感度の向上、20~40%の軽量化を実現しています。また、チタントップ、Xトルクもお聞きになったこともあるかと思いますが、チタントップは言わずもがなですが、Xトルクは竿に対してカーボン繊維を45°にクロスして巻き付け、ネジレを防ぐ=パワー、操作性、感度が向上する構造なのです。

 

更に読み進めると、V-ジョイント、3DX、ESSなど、「これは知らなかった・・・」という言葉が出てきました。その一つESSは、「EXPERT SENSE SIMULATION」の略で「感性領域設計システム」。その説明文では、「エキスパートの研ぎ澄まされた感性を数値化し、思い通りの次世代ロッドを作り上げる設計システム」とあります。

名手と言われる方々の「もうちょっと○○」、「ここのところをこんな風に」などの感覚でしか伝えられない事柄を数値化し、「名手の感覚を竿に繁栄させるシステム」と言い換えることができ、カワハギ竿、マルイカ竿ではAGSシリーズに搭載されています。

また同AGSには、当然エアー・ガイド・システムとESS、もちろんチタントップ、Xトルク、超密度カーボンSVFが搭載されていて、まさに次世代ロッドに名に恥じぬ銘竿となっています。

 

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