〈林〉戻る勇気
船中自分だけが釣れない時間・・・ 隣り合う釣り座では時折歓声が上がり、ミヨシでも、艫側でも・・・・
そう、一人だけ蚊帳の外、できれば陥りたくない「負のスパイラル」に入ってしまった状態です・・・
釣りでは、その対象にする魚の機敏を常に窺いながら、今もっとも適した誘い方≒釣り方を模索しアジャストさせていくわけなのですが、そうしているつもりでも・・・、「今日はAの誘い方ではなくBの誘いだな!」と、一種確信めいて自分が思い描く釣りを展開していくものの、釣果は付いてこないばかりか、頭の上は「???」だらけ、「ではこうしてみよう!」とそのBの誘いを発展させて、より良い誘いをしているつもりが・・・??? 実は正解はAの誘いで、Bに固執していると沖上がりまでそのことに気付かず、帰りの車中などで一人「なんだ~、釣り方の最初から間違っていたな~」と、一人ほぞを噛むときがあるものです。
AとBを二股の分かれ道だとすれば、その日有効な釣りではないBの道に入ってしまえば、その先がいかに枝分かれしていようとも、どこの細道に入って行っても正解=好釣果は得られる筈はないのです。
そこで、「今しばらく続けている誘い( Bの誘い)は有効ではないのか? ではその先に行っても無駄かも知れない。ここは今一度戻って別の誘い(Aの誘い)にしてみては」という状況判断も大切になってきます。
以前マルイカ釣りで迷いに迷ってしまっていた釣友がいて相談を受けた折、生意気かとは思いましたが上記の「戻る勇気」の話しをしたところ、もともと釣りが上手なその釣友、今まで悩んでいたことはどこえやら、見事に名釣り師に復活したのでした。
という僕も迷うことも(毎回に近く)良くあるlことですし、皆さんに偉そうに話しをすることでもないかも知れません。
「今何がいけないのか」ということを魚目線から冷静に見つめ考え、「戻ることも前進している」という考え方、戻る勇気も持ち合わせながらいつも攻めて行きたいと思っています。