アングラー:林 良一


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2012.4.9

〈林〉予想的中でした! 1点を除いて・・・

4月8日、去年2回のカワハギ教室でお世話になった、C.S.C.ナオミさんのご主人の釣り宿、茅ヶ崎の一俊丸さん http://kazutoshimaru.net/cyouka_blog/?p=2483 に、釣友の川崎さん、やっさん、佐藤さん、土方さんと行ってきました。

数日前には季節はずれの台風のような爆弾低気圧が北上、その風による相次ぐ被害を撒き散らしながら日本海を通過して行ったのですが、関東エリアでは低気圧に引きこまれる南よりの風により、避難港へ船を移動する船宿さんもあったほどです。

その後は予報天気図などを見ながら釣行日の予想を立てるわけですが、数日前の個人的な考えでは、金曜日△、土曜日は○、日曜日は◎の日並と予想していて、「水温も14℃台で推移しており、黒潮も今までになく大きく南に蛇行しているので、マルイカがスッテを警戒するクリアな潮も入らないだろう・・・、ってことは爆釣!」などと、夜な夜な一杯やりながらほくそ笑んでいたのでした・・・

 

さてさて当日の朝、やはり海は微風のベタ凪で薄濁り、予想的中とばかり踊る胸中なのですが、実は、低気圧通過後から水温が2℃前後下がっており、その大変重要な一点を除いては◎の的中だったのでした・・・

そして僕らの船は後藤船長操船の一俊丸3号船、左舷ミヨシから5人並びで、僕は4番で川崎さんが5番目の胴中付近に陣取り、川崎さんの隣にはナオミさんが釣り座をセットしました(写真スイマセン、春霞というこで・汗)。

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タックルはセンサーRT+ジリオン100HLSと、サブタックルにリーディングマルイカM-140+エアドRT、どちらもラインはPE08、6本直結エダ間1mの仕掛けで、スタメンスッテは先の永田さん、湯沢さんのスッテ配列を参考に組み立てますが、好条件の中の水温低下が頭の隅を過ぎります。

船は6時半に出港、朝一江ノ島付近をソナーを掛けマルイカを探しますが、ここではマルイカの反応が無く、船は一路亀城根付近に移動します。

亀城根付近では、20艘近くのマルイカ船の姿がありましたが、止まって釣りをしている船が半数、マルイカを捜索、ユックリと航行している船が半数で、僕らの船も引き波小さくゆるりと航行するのですが、船縁越しに他船の釣り人を見やるも、皆一様に竿が曲がっている様子がなく、船団ができている様相でもありません・・・

さて、そんな序盤だったのですが、やはり朝一はアタリが多く、着乗り、タタキ後のアタリなど、自分の間合いに入れて取れる時間が断続的に続くのですが、如何せんアタリが小さすぎます。隣で見ていた佐藤さん、ゼロテンションからのアタリにアワセに行くと・・・、「今って・・・、アタリあったんですか!?」と、笑顔ながら目をパチパチと・・・。それほどアタリが小さく=低活性で、シンカー着底30秒近くゼロテンションで待ってのアタリなどもあり、到底活性が高いとは思えない展開ながらも1時間ちょっとアタリは続き、その時点で8杯のマルイカの顔が見られました。

そして、後藤船長考案のマルイカバケツ! 底の一部をカットした四角いザルを、寸法がピタリと合う四角いコンテナにスッポリと被せてあります!! これには使い勝手が良く感激でした!!

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それから昼付の潮止まり付近に向けアタリが遠のき、反応を捉え慎重すぎる程の操船で船をきめる船長から、この時間帯の群れはかなり小さめと判断できます。

沖上がり付近に潮が動きマルイカの活性が上がるだろうとの望みを携え、ポツリポツリの我慢の釣が続きます。

ここまでスッテローテーションを煩瑣に繰り返し当たりスッテを探しますが、とうとうこの日のセオリーらしいセオリーを見つけられず終盤戦に突入して行くのでした。

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終盤沖上がり1時間半前の12時、動かず・・・

1時間前の12時半、動かず・・・、もう潮は動き出している筈、南からの風が上がり出す・・・

45前の12時45分、動きあり! 風も上がってくるがマルイカの活性も上がり、着乗りを皮切りに、着乗りが無くても仕掛けを1m切りジックリ誘っていると、センサーRTのトップガイドを2cm近くも下げるアタリや、明確にフワフワと動かすアタリが出始め、終わり間際に5連荘、17杯で終了でした。

 

真冬の深場から、気温の上昇、水温の上昇と共に、神経質に徐々に浅場に移動してくると思われるマルイカ。流石に2℃の水温低下にはよりナーバスになってしまい群れは散りぢりに、活性は低くなってしまった様相でした。でも、マルイカ自体はどこかに行ってしまったわけではなく、「昨日はその他の条件は◎、水温上昇と共に初夏まで、また一山どころか何山も盛り上がりがあるだろう」と思えるのが今季のマルイカ釣りだと思います。

自然の摂理には敵いませんが、それを一つの引き出しに、今後に繋げる釣行になったことを確信できましたし、何たって、ゴキゲンな仲間との釣行は宝物でした!

 

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注:マルイカを持っているプラズノは、バケツから飛び出てしまったマルイカを掛けて拾う18cmのプラズノで、当日のアタリスッテではありません(汗)