梅雨明け頃開幕? LTタチウオのキモ 《エサ釣り編》
前回の《ルアー釣り編》に引き続き、今回は《エサ釣り編》です。
一般的にタチウオのエサ釣り仕掛けの場合、ワームフック等の長軸の鈎とハリスの接合部に、タチウオの鋭い歯からハリスを保護する目的で、夜光パイプを付けている仕掛けがあります。
そこを一工夫することが、僕にとっての「エサ釣りタチウオのキモ」なのです。
まず、テンビンからフロロカーボン5号のハリスを1.5mとり、その端に長さ1cm程ですが、破断強度が19kgあるパワーサルカンを結びます。
パワーサルカンのもう片方に、今度はフロロカーボン16号のハリスを40cm、その先に鈎を結び保護パイプは使用しません。
この仕掛け、三シーズンほど保護パイプ付きの仕掛けと釣り比べてみましたが、タチウオの食いに遜色はなく、鈎を飲まれてもハリスが太い為、タチウオの鋭い歯で切られることは滅多にありません。
パワーサルカンをハリス同士の接合部に使う理由は、16号のフロロカーボンだと、巻いてあったスプールの巻きグセが完全には取りきれず、そのため仕掛けの沈下中にどうしても餌が回転していまい、ハリスにヨリが入てしまうので、それを防ぐ為に使用します。
鈎を結んだ太いハリスとパワーサルカンだけを、丁度輪ゴムで引っ張るように長めのケースに仕舞って持参、現場でフロロの5号に結び、テンビンに接続します。
複数本のタチウオに鈎を飲まれ、16号のハリスがササクレ立ってきたら、その部分を切って、短く結びかえていけばOKで、三回ほど結びかえながら使えます。
実釣で、例えばタチウオの食い込みが浅い時、アワセてもスッポ抜けが多発するときなど、鈎を飲まれてもハリスが切られずらい仕掛けですので、大きく竿を持って行くようなアタリ(引き)まで待つこともできます。
さらに、物凄く食いの悪い時、パワーサルカンの手前から切り離し、5号のフロロに直接鈎を結びます。
食い渋るナーバスなタチウオの警戒心を、よりナチュラルな仕掛けの状態にすることで和らげ、アタリを出すよう心掛けています。
もっともこの方法は、鈎が飲まれれば即ハリス切れを念頭に、タチウオとの勝負に臨まなければなりません。
大釣りの可能性を秘めた夏タチ、ヒットパターンを掴み、自己記録に挑んでみてはいかがでしょうか!?