ヒゲの出ないイトの結び目
前回掲載の「ベイトリール右巻き?それとも左巻き?」の最後に「次回はパーミングについて・・・」と締めくくりましたが、ここのところ、仕掛けの作り方の「キモ」的な掲載がありましたので、今回関連する内容を先に掲載いたします。
マルイカ釣りでも、ライトタックルでも、もしかしたら釣り全般に言えることかもしれませんが、仕掛けを作るとき、必ずイトの結び目ができます。
イトをサルカンに結ぶ、イト同士を結ぶ等、伸びのあるフロロカーボン、ましてはナイロンでは、結んだ後ある程度イトを締め込み、最後に「ヒゲ」を残してカットします。
この「ヒゲ」=イトの余り、がないと、伸びのあるイトゆえ、掛けた魚に引かれているときなど、当然イト自体の直径が細くなり、仕掛け作りの際締め込んだはずの結び目に遊びができてしまいます。 そうすると、余分に残しておいた「ヒゲ」が、イトの伸びによって遊びが出た結び目に入って行き、その結び目が緩んでほどけることを防ぎます。
でも、「ヒゲ」があるがゆえに困る点もあります。
例えばおマツリをしてしまった場合、特にマルイカ仕掛けなどそうなのですが、仕掛けの「ヒゲ」の部分にイトが挟まれたように引っ掛かり、その引っ掛かった一箇所をほどき、また次の箇所を、と、おマツリをほどいていくと、はじめに直したところにまた引っ掛かっていて「あ゛~!」みたいなこともしばしばです。
なので、ヒゲのない仕掛け、ヒゲのない結び目を作ればいいのです。
「えっ、どうやって?」
簡単にできるのです。 イトを結んで余った「ヒゲ」、多分5cm~はあるでしょうか、なければ、そのくらい「ヒゲ」が出るよう余裕を持って結んでください。
その長めの「ヒゲ」を、ハーフヒッチで本線に編み付けて行くのです。
ヒゲを「こっちから向こうへ、輪にくぐらせ、締める。
今度は逆にヒゲを、「向うからこっち側へ、輪にくぐらせ締める」
これで1セットの編み付け完了です。
2セット編みつければ完了!今度はヒゲを残さず余分をカット、もしそこからイトがほつれても、ハーフヒッチの部分は本来の結び目ではなく、ヒゲの延長部分なのだから大丈夫、結び目がほどけることはありません。
こうして作った仕掛けには引っ掛かるヒゲが無い為に、たとえおマツリした際も比較的軽症で済み、短時間でほどけ、実釣時間の損失、はたまた仕掛けの全損など、ある程度は防げると思います。
そのような理由から僕は、イカフックにこの結び方で結んでいます。