アングラー:林 良一


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2009.3.30

軽量小型両軸リール

ベイトリール、両軸リールの小型化、軽量化、トレンドというか、「ライトタックル」というカテゴリーが定着してからの時流ではないでしょうか。

リールの重量は軽いほど良いのではないのでしょうか?

手バネ竿、糸はある程度巻けますが、リールはありません。リールに代わる、いわゆる糸かけがありますが、それはリールとは比べ物にならないほど軽いです。

微細なアタリの獲物の挙動ほど、タックルが軽いほど威力をあらわすのではないでしょうか。

基本的に手バネ竿は、ある一定の水深に狙いを定め、糸の出し仕入れをあまり煩瑣にはせず使うよです。そして、手繰った糸のケアも大切です。

「小型軽量」、軽くて強い材質を高度な技術で加工することによってなせる技、使い手にとっては良いこと尽くめですね。

リールをクセのある使い方をする僕は、「小型軽量」に、プラス強度や耐久性を求めます。

「クセのある」どんなクセ?

それは、ポイント移動などのときなどの空巻きのとき、竿先を海に向け竿を垂直にし、左ハンドルの場合、右手で竿ごとリールを包み込むようにかなり強く握り(ちなみにMax握力は60kg位、そこまでは使いませんが)、一気にラインを回収します。

右手が滑れば、左手はリールのハンドルノブをつまんでいるだけ、リールと竿は母なる海へ・・・。

この巻き方のメリットは、ガイドにラインがあまり干渉しないので、ライトタックルの生命線ともいえるPEラインの摩擦による劣化をある程度防げることができると思うのです。

個人的には「包み込むように強く握る」ため、リールのボディの骨組みにあたるフレームが強固なリールを選びます。強く握ることによって、フレームが弱いリールにはフレームに歪みが生じ、一直線上にある両軸リールのスプールの軸受けに相対的にズレが生じ、極端なときにはフレームにスプールが擦れ、巻いているときに「シャコシャコ」と音がしてきてしまう・・・。軸を受けているベアリングにも、ギアにも、良い影響はないと思われます。

また、深場のマルイカの場合、個人的にはギア比の高いリールを使い、仕掛けの回収スピードに拍車をかけます。

なので、時流的にはやや重い(といっても軽い)ですが、今時期はジリオンの100SHL(ギア比7:1)を使います。個人的にこのリールのフレーム強度、耐久性には満足していて、カワハギでは、レベルワインダーの動きが早い、ジリオンPEスペシャルを使っています。

今期遅ればせながらデビュー予定の浅場のコースタルのマルイカには、より軽量高性能なリールを、竿も軽量高性能なものと、一緒に試してみることを楽しみにしています。