イカフックの効用
スッテの交換を容易にできる「イカフック」、大変便利なマルイカグッズの一つで、今シーズンから僕も多用しています。
先シーズンまでは直接スッテにイトを結び、直ブラでも直結でも、「仕掛けはシンプルなほどよい、金具など必要最小限でよし、イトはスッテに直接結ぶ!」を通していました。
ところが、一日マルイカ釣りをしていて仕掛けを使い込んで行き、時間が経つにしたがって、投入器に回収した仕掛けの「ヨレ」が気になりだしました。
ヨレてできたイトのループが仕掛けを回収した投入器の上にできてしまうと、次の投入のとき、スッテのカンナがそのループを引っ掛けてしまうことが往々にしてあり、その時の大切な一投目は台無しになってしまうどころか、最悪仕掛け全損なんてときもあります。
仕掛けのイトを細くすればある程度ヨリは吸収できますが、仕掛けさばきの観点からはやや太めのイト方がさばきがよいわけで、しかし太いイトはヨリが入ると扱いにくくなってしまう・・・。
そこで、以前からタチウオ釣りのハリスのヨレ防止で使っていた、大きさは1cm位ですが、19kgの破断荷重があるパワーサルカンを幹イトの一二箇所に結ぶことを思いつき、直ブラ仕掛けでは、幹イトに結んだサルカンの上の穴から直ブラのハリスを出してみました。
結果オーライ、5号程度の張りのあるフロロを使ってもヨリはほとんど入らず、イカの乗りが悪くなった感じもありませんでした。
ただ、直結仕掛けのときにはどうするか?スッテのすぐ上にサルカンを結ぶ?、カンナのすぐ下?、それとも幹イトの枝間の真ん中・・・?答えが出ませんでした。
そこでイカフックの登場です。
イカフックにパワーサルカンを取り付けることで、その答えがすぐにでました。
この使い方で一番のメリットは、
・やや太イトを使ってもヨリを気にしないでよいこと。
・スッテの直前に、スッテと一体になる外観でイカフック+パワーサルカンがあるため、それらのスッテ以外のものが、あたかもスッテの一部として、違和感なくイカに見えるのではないかということ。
・上から一本目のスッテが直結の場合、ショックリーダに直接パワーサルカン+イカフックを結ぶことで、仕掛けの回収、イカ取り込みの時などにも、トップガイド直前までリーダーを巻き込むことにより、二本目のスッテは目の前のマットに掛けて残りのスッテを投入器に回収すればよく、仕掛け回収の時間短縮になります。なので、七本スッテを使ったとしても、実際投入器に回収するスッテは五本で済みます。
そして今期、このタイプの仕掛けを延べ八日間実際に使ってみましたが、特にイカの反応が悪いという印象はありませんでした。
今期はこの仕掛けで行こうと思っています。
イカフックの効用ここにあり、です。